日頃、学校教員、行政、民間教育、保護者など、さまざまな角度から教育にかかわる人たちと「探究する学びの場づくり」をしていますが、とても気になることがあります。それは「探究学習」に対する憧れは強いものの、導入し、実践レベルになるととたんに躓き始めるケースが多いことです。そして、うまく行かないケースの場合、往々にしてあるのが「形」だけの導入です。 昨今「概念型探究」とか「探究型学習」、「プロジェクト型学習」という言葉が認知度を高めていますが、ここに「型」という言葉が使われていること自体、実は変ではないかと個人的に感じています。「概念型探究」に対応する英語はconcept-based-inquiryであり、「探究型学習」に対応する英語はinquiry-based-learningです。そもそも「型」ではありません。抽象化された「概念(コンセプト)」もとにプログラムを組み立てましょう、と言われている