2009年12月2日のブックマーク (7件)

  • 肉欲企画。

    肉欲さんはこう言います。 「俺のことを忘れるなよ」 肉欲さんはこう言います。 「俺がいて、お前がいたんだ」 僕は精神を患っていました。病名はありませんが、自覚症状としてはあります。病院に行ったことはありません。しかし、何か、普通ではなかったと思うことは多々あります。そして肉欲という人格は生まれました。 肉欲さんはお酒を飲むと出てきます。 彼は粗暴で強く、純粋でわがままです。 頭がパーなのに、弁は立ちました。 彼は強気で、孤独で、享楽的でした。 楽しいことと美味しいものが、何より好きでした。 人に嫌われることを厭いませんでした。 僕は日々を曖昧に生きていました。 何もない日々を、何もないものとして、ただ生きていました。 そしてそれは、当に無意味なものでした。 こんなものは仮のものだ。 今の自分は当の僕ではない。 僕は昼から酒を飲むようになりました。 肉欲さんは、僕の大半を占めるようになり

    haru666
    haru666 2009/12/02
    悟り顔をして大法螺添えて言ってやったという感じが凄く良いです。でもなんかこの媚びないというか臆病さも感じたりして計りかねる所も。
  • 肉欲企画。: そのスピードで。

    人の心には "見えないブレーキ" が設えられている。 それは 『理性』 や 『常識』 という名で呼ばれるブレーキだ。 野に放たれた動物とは異なり、僕たちは能からの欲求を、そのブレーキにてコントロールしている。 ただ、残念なことに、そのブレーキの規格は未だ統一されていない。また、そのブレーキをいつ踏むのか、どの程度まで踏み込むのかなどの部分は、各人の裁量に任されている。 従って 『ブレーキがあるから、事故は起こらないだろう』 と安易に結論づけることは、できない。 心のブレーキの精度を高めるには、粛々と人生の経験値を積んで行くほかない。先人の教訓、自らの失敗体験、悲惨な事故例の目撃。そういった知見を得ることで、我々は自らに設えられた "ブレーキの具合" を知るに至る。 若い時分には様々な事故が生じやすい。だが、その事故は決して当人の愚かしさから引き起こされているわけではない。経験の浅さ――そ

    haru666
    haru666 2009/12/02
    2年間この勢いを失速していないだと…! // 僕も高校の頃最高に痛いメールを送った経験があってそういうのはフラッシュバックする。僕のブレーキって全部自分の中で最高に痛い思い出のフラッシュバック。
  • 肉欲企画。: 脱セックス期

    僕ら男には 「セックスがしたい!したくてたまらない!」 という『セックス期』みたいな時期がしばしば訪れる。 これはあえて説明するまでもないことだろう。 ただ、それとは逆に 「何かもうあんまりセックスとかしたくない。好きな人と一緒にいるだけでいい」 と、ひどく穏やかな気持ちに包まれる『脱セックス期』みたいなものが訪れることも、レアなケースながら存在する。 脱セックス期が訪れるタイミングは色々ある。代表的な要素を思いつくままに挙げてみれば、概ね以下のような場合だ。 ・オナニーのあと ・実生活が忙しく、ひどく疲れている時 ・失恋の直後 オナニーの後に男性がセイントと化してしまう現象については、今さら言うに及ばない。これはもう男が一生背負って生きていかなければならない債務のようなものである。 例えば、国家間の戦争に際して 「開戦する前に、各軍はオナニーをしなければならない」 という不文律があったと

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    haru666 2009/12/02
    凄い下品な話だけど面白かった。ストレートで魅力的だな。「心のペニス」を念のためぐぐったらこんなのに行き当たるとは思ってなかった。
  • 小島アジコ『となりの801ちゃん』

    小島アジコ『となりの801ちゃん』 ぼくのリアル身近には「腐女子」がいない(except隠れ腐女子)。知っているのはネット上の腐女子のみなさんばかりだ。なので、腐女子がリアル生活においてどんな生態、思考様式をしているのかは、想像するしかない。 以前、杉浦由美子の『オタク女子研究 腐女子思想大系』について感想を書いたことがあるけど、どうもネットレビューをみるととりわけ同じ陣営にいるはずの腐女子たちから集中砲火をあびている。 アマゾンのレビューをみれば集中砲火のおおよその主張はわかるが、反論側の正確な腐女子像というものがあってそこからのズレや誤りを指摘するというものではない。誤記などをのぞけば、せいぜい「思想大系とか研究とかいうけどこれはエッセイである」「腐女子の一断面、あるいは一類型にすぎない」という「批判」であり、それはまあそうなのかなと思うし、そういうものと思えばそんなに目くじらたてんで

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    haru666 2009/12/02
    独白だがそろそろ読むのを止めよう。 // 心のペニスを付き立て合う漫画がやおい。掛け算と性別を超えてもっと凸凹を抽象的に表現した結果だと思うんだよ。作者読者が女同士、対象は男二人という構図も含めて。
  • 『ヒカルの碁』再論 - 紙屋研究所

    『ヒカルの碁』再論 ぼくのホームページを見たカンタさんというかたから、そのやりとりのなかで、次のようなメールをもらいました。 ぼくとしては思うところが多かった文章なので、カンタさんの許可をえて掲載させてもらい、あわせてぼくの再論も以下に付記しておきます。 紙屋さんは「『ヒカルの碁』の面白さというものは、「成長物語」は「成長物語」なんだが、実は、この「成長物語」をこれまでの少年漫画にないほどくわしく、段階的に描いたことではないかと思っている。」という風に書いています。 読み返してぼくが思ったのは、もちろん「ヒカルの碁」は「成長物語」であり、類のないくわしさでもってその段階が描かれているわけですが、それを超えたところにもっと質的なものがあるんじゃないか、ということでした。 「成長」というものを可能にするのは、まずは表面的には佐為の存在です。 佐為との出会いによって、まず塔矢アキラに火がつき、

    haru666
    haru666 2009/12/02
    双方面白かった。しかしカンタさんが圧倒的。再論の知識を引けらかす様は鼻につくというか、知っているだけのアホに見える。答えを他に求めながら近しい人に求めない感じがする。僕ら狭量だよね。
  • 長沢智『マリア様がみてる』1

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    haru666 2009/12/02
    なんだかんだ言って好きそうだし、頑張って嫌いと主張してるようで滑稽。加えて何故小説から流行った物の漫画版だけ読んでポストしたのか、まるで見当違い。基本的にラノベ漫画版は原作を読んだ後に楽しむ同人だよ。
  • 『風の谷のナウシカ』批判

    『風の谷のナウシカ』を批判する ※1998年の12月祭に提出したものを加筆・補正したものです。 1. 『ナウシカ』に多くの人が共感をよせている 多くの人が、『ナウシカ』をみて、それに感動し、支持をしています。しかしそのとき、多くの人の頭のなかにあるのは、マンガの『ナウシカ』の方ではなく、アニメ映画の『ナウシカ』の方だと思います。学生にとったアンケートでは、印象にのこった映画の第1位が『もののけ姫』で、第2位が『タイタニック』、そして第3位が『ナウシカ』でした。10年以上も前の作品でこれほどの支持を誇る映画は他にありません。 王蟲の怒りをしずめる冒頭のシーンからはじまって、いたるところで人間とは敵対する世界にすむ蟲たちと対話するナウシカは私たちの心に強く残ります。腐海を焼き払う大国トルメキアの道ではなく、大海嘯の先頭にたつ王蟲たちと心を開きあい、「自然との共存」をイメージさせます。人間にとっ

    haru666
    haru666 2009/12/02
    「理想は虚無ではない」という主張と受け取った。しかし同時に現在に悲観しすぎ。共産主義らしさに加えて自分の見た”一面”に絶大な信頼を置いている書き方、まさしく漫画版ナウシカの危惧した所だと思う。