したがって解離の病態は覚醒を夢の方向に引き寄せ、夢を覚醒の方向へ引き寄せていると考えられる。 入眠時体験において解離の病態はもっとも顕著に現れる。(161) 最近、さまざまな本を読んでいて、漠然と気になっていたことがありました。それは、解離性障害が、ある種の睡眠障害と酷似していることでした。 起きている間に別人格に切り替わる解離性同一性障害と、眠るとともに別の人格のように行動するノンレムパラソムニア。 寝入りばなに入眠時幻覚を見るナルコレプシーと、起きながら幻視を見る解離性障害。 さらには睡眠不足の子どもがADHDに似る多動症状と、解離傾向の強い子どもがやはりADHDに似る反応性愛着障害。 こうしたさまざまな睡眠障害と解離の共通点を探していくうちに、解離性障害とは脳の一部が眠る、ローカルスリープの睡眠障害ではないか?という着想を持ちました。 こうした理論が他にあるのかどうか詳しく知りません