久しぶりすぎてどんなこと書いてたのか忘れてるけど続き。 〈第5章:何かがあるのはどうしてかに関して〉 第4章に引き続いてこの章もなかなか大変。「この世の中がまったくの無ではないのはなぜか?」という問題自体は、これぞ哲学って感じだから理解やすいと思う*1。でも中身はというと、第4章に負けず劣らずちまちましていて流れがつかみづらい。そのうえ、第4章とかぶってることが多い(たとえば、どっちの章でも存在論的証明が取り上げられている)。実際、第4章と第5章はセットになってると言うか、二つでひとつみたいなところがあるんだよね。なんでこんな構成にしたのか不思議だ。 とりあえず、この章の全体像をちょっとでもイメージしやすくするために、ここでおおざっぱに整理してみたい。この章は三つのパートに分かれてる。最初のパートでは、どういう問題を扱うのかが説明されている。131ページの「必然論」からは次のパート。ここで