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参考文献に関するharuharu36のブックマーク (5)

  • 日本語の読書案内・その5 - Perduranceな日々

    久しぶりすぎてどんなこと書いてたのか忘れてるけど続き。 〈第5章:何かがあるのはどうしてかに関して〉 第4章に引き続いてこの章もなかなか大変。「この世の中がまったくの無ではないのはなぜか?」という問題自体は、これぞ哲学って感じだから理解やすいと思う*1。でも中身はというと、第4章に負けず劣らずちまちましていて流れがつかみづらい。そのうえ、第4章とかぶってることが多い(たとえば、どっちの章でも存在論的証明が取り上げられている)。実際、第4章と第5章はセットになってると言うか、二つでひとつみたいなところがあるんだよね。なんでこんな構成にしたのか不思議だ。 とりあえず、この章の全体像をちょっとでもイメージしやすくするために、ここでおおざっぱに整理してみたい。この章は三つのパートに分かれてる。最初のパートでは、どういう問題を扱うのかが説明されている。131ページの「必然論」からは次のパート。ここで

    日本語の読書案内・その5 - Perduranceな日々
  • 日本語の読書案内・その4 - Perduranceな日々

    明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。 年が変わったことは、これぐらいでさらっと流して前回の続き。 〈第4章:神に関して〉 この章は書の中で一番大変な章かもしれない。神が実在するかどうかについての章だから。いかにも分析哲学といった感じのちまちまとした議論が続くので、そういうのに慣れてる人orそういうのが好きな人なら面白く読めるかもしれないけれど、そうでない人にとっては、つらいんじゃないかなあ。でも、議論がひとつひとつ取り上げられていくので、話の区切り目ははっきりしている。だから、「それは一理あるな」と思った議論のところだけ読んでいってもいいかもしれない。 哲学の教科書にこういう章が入るのは、日アメリカの大きな違いだと思う。実際、アメリカでは宗教哲学*1はかなりさかん。ここで書かなかったけれど、僕がアメリカに行ってすぐの頃、PrincetonでDean Zi

    日本語の読書案内・その4 - Perduranceな日々
  • 日本語の読書案内・その3 - Perduranceな日々

    とかなんとか言ってるうちに、もう大晦日だよ…。とりあえずちょっとだけでも進めておきます。 〈第3章:時間に関して〉 この章はいいよね。誰に聞いてもこの章の評判はいい。この章だけ別のアンソロジーに入ったってのもうなづける。おすすめ。 一方、読書案内を書く身にとっては、この章はめんどう。時間論のは多いので、どれを紹介すべきかはけっこうむずかしいからね。とりあえず、『時間論の構築』は挙げておこう。 時間に関する哲学的問題はたくさんあるから、そのうちのいくつかを論じるだけで何冊もが書けてしまう。でも、このは問題について論じて終わりではなく、タイトルにもあるように、時間そのものを「構築」している。特に時間のように様々な分野に波及する問題については、個々の問題に答えを出して終わりではなく、体系的・包括的な回答を目指していかないと堂々巡りになりがちなので、こういう姿勢でやっていかないと前に進まない

    日本語の読書案内・その3 - Perduranceな日々
  • 日本語の読書案内・その2 - Perduranceな日々

    年末なのになぜかなかなか更新できないな。このペースだと、いったいいつになれば読書案内が終わるのやら。 とりあえず、今日は第2章。 〈第2章:宿命論に関して〉 この章はこのの最初の山だと思う。というのも、「議論」の概念が登場するから。議論(「論証」と訳した方がよかったような気がいまでもしてるけど)は、個人的には哲学の中心概念だと思ってる。主張されていることがどういう議論に支えられているかを検証することが哲学の基作業だと思うので。というわけで、この章では前提1とか前提2とかがやたらと出てくるので慣れていない人にはしんどいと思うけれど、こういう細かい検証作業は哲学の大事なところだから、なんとか頑張ってついてきてほしい。まあ、もうちょっと楽しく書いてくれればいいのに、という気はするけれど。 宿命論については、時間論や偶然性との関係で、入不二さんが最近いろいろ書いてるらしい(入不二さんは「運命論

    日本語の読書案内・その2 - Perduranceな日々
  • 日本語の読書案内 - Perduranceな日々

    はてなキーワードでも『形而上学レッスン』の画像が入ったみたいでなにより。 さてさて、前回読書案内のことをちょっと書いたが、ひとつ思い出したことがある。最初の頃の構想では、最後にあとがきがわりの文献案内をつけようと思っていた*1。けっきょく文にかかりっきりで、候補のをちゃんとチェックできなかったのでボツにしたんだけれど、ここならいい加減なことを書くのも許されるだろうから、ちょっとやってみる。 〈第1章:人の同一性に関して〉 「人の」というと耳慣れないかもしれないが、これは「人格の同一性(personal identity)」のこと。訳註でも書いたけれど、「人格」ということばにはいろんな手垢がついてしまっているので、ここで「person」を「人格」と訳すのは、もはやほとんど誤訳と言っていいほどだと思う*2。 もっとも、「人の〜」がいい訳かと言われれば、それも微妙なところ。『四次元主義の哲学

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