攻撃的サッカー。それをどう定義するのかは難しいところだが、さしずめバルセロナのようなショートパス主体のポゼッションサッカーを指すとするなら、現在のJ1で最も優れた攻撃サッカーの使い手は、川崎フロンターレで間違いない。 ピッチ上の各選手が「パスを出して動く」を繰り返すことで、おもしろいようにパスがつながる。相手が少々守備を固めたとしても90分かけてジワジワと締めあげ、最終的にはゴールを奪ってしまう強さが、今の川崎にはある。 昨季序盤は、パスを回すばかりでなかなかシュートにつなげられない時期もあったが、そうした課題も完全にクリア。前節(第7節)終了時点で、チーム総得点16はJ1トップの数字である。 川崎フロンターレの主将としてチームを引っ張る中村憲剛 キャプテンの中村憲剛は「主にシュートを打つのは(大久保)嘉人とレナトだけど」と笑いながらも、「(ほかの選手も、パスを回すだけでなく)シュートを打