2010年9月21日のブックマーク (5件)

  • 豊永郁子「小沢一郎論」を読む - 山中優の教育・研究随想録

    現在、大阪市立大学法学部で政治学の集中講義を行なっているところだが、その大阪市大の図書館で、『新保守主義の作用』や『サッチャリズムの世紀 新版』(いずれも勁草書房)の著書で有名な、豊永郁子・早稲田大学教授(比較政治学)の書かれた「小沢一郎論--前衛主義と責任倫理のあいだ」という論文が、『世界』(岩波書店)の2010年7月号と8月号とに分けて掲載されているのを見つけたので、図書館内でそのコピーをとり、複写申込書を図書館のカウンターに提出した後、帰りの電車の中でそれを読んだところ、小沢一郎という政治家がいかなる思想の持ち主なのかが非常によく分かった。 その論文で豊永教授は、昨秋放映されたNHKスペシャル「証言ドキュメント--永田町・権力の興亡1993-2009」(書籍化されたものが2010年3月に刊行)、および小沢一郎氏の著書『日改造計画』(講談社、1993年)にもとづき、小沢氏の思想につい

    豊永郁子「小沢一郎論」を読む - 山中優の教育・研究随想録
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2010/09/21
    "豊永論文を読んで初めて分かったこと…小沢氏の論理が、かつての共産主義革命の下で少数の前衛集団による権力の独占が正当化された論理" →この論文は小沢論というより、優れた日本政治批判だと思われ
  • 2月号の蓮實重彦、新潮、「随想」、ユリイカ、「時限装置と無限連鎖」 - 蝶を曳く−文芸時評

    世界経済の危機である。マネーゲームが経済を狂わせてしまった、それが現代の資主義の問題だ、とよく聞く。しかし、昔からのことではないのか。昭和初期の金解禁に乗じたドル買いはマネーゲームに思える。幕末の金貨流出もマネーゲームに思える。もちろん、当時と今の違いがあるだろう。けれど、いまよく聞く声は「ものづくりの原点に帰ろう」だ。違いを意識してるようには感じられない。多くの人が「昔の人はマネーゲームに関心が薄かった」という幻想を抱いているのではなかろうか。 文学の終りにあたって、むしろ活発になったのが蓮實重彦である。その心情を熱く語ってくれたのが「早稲田文学」1号(08年4月)だった。昨年から私が小説を読みだしたきっかけをひとつに絞れば、このインタヴューの熱さである。明らかに彼は頑張っている。それが私を力づける。 ここ数年で蓮實はを次々と出した。最近の文芸誌でも「群像」では映画の時評、「新潮」で

    2月号の蓮實重彦、新潮、「随想」、ユリイカ、「時限装置と無限連鎖」 - 蝶を曳く−文芸時評
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2010/09/21
    "川口松太郎とは異なるポストモダンがあるのではないか、『日本語が亡びるとき』に描かれたのとは別の日本文学の終りがあるのではないか" →3月号のマキノ雅弘が「異なるポストモダン」にあたるはず。映画だけどね
  • 特集:国際情勢分析/スプラトリー諸島の領有権問題 資源確保 引くに引けない当事国 - FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE

    東シナ海と南シナ海の領有権問題は、ナショナリズムの観点から報じられることが多いが、有望な天然資源も絡んでいるため、難しい問題だ。主権・管轄権をめぐる未解決の紛争は、地域安全保障の深刻な脅威といえる。そのため、境界画定を棚上げした暫定的な協定であっても、リスクの極小化につながる。長期的には国際法に基づいて解決できるだろうが、そのためには国境紛争当事者が国際司法裁判所や仲裁機関に頼ろうとする意思を持つことが必要となる。 ■分析 東シナ海、南シナ海の天然資源には、石油・天然ガス、漁業資源、創薬に利用できる海洋バイオマスなどがある。これら天然資源は総じて未開発であり、その活用を通じた経済的可能性は計り知れないものがある。 中国はこの海域で主権的権利を主張している。中国は、北朝鮮韓国、日、ベトナムと海洋境界線を共有し、スプラトリー(中国名・南沙)諸島に対する主権が認められるとするならば、マ

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    haruhiwai18 2010/09/21
    中国はミスチーフ環礁に人工建造物を建てているが、"EEZを生み出すものではない。環礁を要塞(ようさい)化しても、資源に対する権利の基本的立場が変わるわけではない" →経済的にはあまり意味はないのね
  • 11/21 保育園:業界団体と労働組合を政治的悪者にしてちゃっかり政治的発言力を作っている師匠はどうなの - きょうも歩く

    最近アクセス数が急増していたので、リンク元をたどる。大口は保育関係。週刊ダイヤモンドの記事をこてんぱんに批判したことが、保育関係者の溜飲を下しているようだ。保育のプロでもないのに、いきがかり上、保育所の政策と財務についてある程度の知識を得てしまった私には、そういう役回りをすることが最適なのだろうと思っている。 保育関係者はどうもどぎつい政策判断について意見を言わないきらいがあって、労働組合と共産党と経営者団体以外は、子どもの最善の利益とか、良い保育とか抽象言語で対立する意見の価値判断を避ける。 ●民主党の周囲を跳梁跋扈し、週刊ダイヤモンドの記事ネタを提供したと見られる学習院の鈴木恒氏が自身のブログで悪あがきをしている。鈴木氏と週刊ダイヤモンドはどうしても話を ダイヤモンドの記事は、こうした利権に関連して、保育業界内では有名であるが政治的に絶対的タブーとなっていた話題(認可保育所の高コストぶ

    11/21 保育園:業界団体と労働組合を政治的悪者にしてちゃっかり政治的発言力を作っている師匠はどうなの - きょうも歩く
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2010/09/21
    東京23区にとって"土地や施設の確保と、保育所建設費が各自治体年1ヵ所みたいな予算支出の制限、保育所需要と供給を制御できる土地計画法制がないことが待機児童解消のネッ" →保育業界への藁人形叩きに反論。
  • 高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門 政治経済 現代社会  藻谷浩介『デフレの正体』

    高等学校「政治経済」「現代社会」「マクロ・ミクロ経済学」に関するブログです。教科書 資料集 新聞記事 書籍 ニュース について解説いたします。 明けましておめでとうございます 次回更新は、1月10日以降になります。 <藻谷浩介『デフレの正体』に打ち止め> 引用:藻谷浩介『人口が減れば需要が減るのは当然』VOICE12月号 PHP 藻谷浩介氏、 検証してゆきましょう。 (2)私の主張するデフレは、マクロではなく、ミクロのデフレだ。 P76 「主として現役世代を対象とした内需対応の商品・サービスの供給過剰に伴う値崩れ」、貨幣現象としての「デフレ」ではなく、ミクロ経済学上の需給バランスの崩壊こそ、金融緩和が効かない物価下落の正体だ。 また、自説への「人口減少がデフレの原因であるとのトンでも説」という批判に対して、 P77 …「いま起きているのはマクロ経済学上のデフレではなくて、ミクロ経済学上の現

    haruhiwai18
    haruhiwai18 2010/09/21
    藻谷浩介『デフレの正体』が、マクロ経済学に「無知」な点を徹底解説。曰く、好景気になると貿易黒字は縮小し、日本はとっくに内需型で、GDPは我々の給料の総額であり、デフレはインフレ誘導で克服可能。