野口雅弘『マックス・ウェーバー: 近代と格闘した思想家』を読んだ。 マックス・ウェーバー-近代と格闘した思想家 (中公新書) 作者:野口 雅弘 発売日: 2020/05/19 メディア: 新書 内容は紹介文の通り、 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『仕事としての政治』などで知られるマックス・ウェーバー(一八六四~一九二〇)。合理性や官僚制というキーワードを元に、資本主義の発展や近代社会の特質を明らかにした。彼は政治学、経済学、社会学にとどまらず活躍し、幅広い学問分野に多大な影響を及ぼした。本書は、56年の生涯を辿りつつ、その思想を解説する。日本の知識人に与えたインパクトについても論じた入門書。 というもの。 同時期に、岩波新書からもウェーバー本が出ているが、癖がないのは、おそらくこちらの方であろう。 以下、特に面白かったところだけ。 通説や多数派に逆らっても一人称で語る 通説