本日、國體政治研究会にて講演された梅澤昇平尚美学園大学前教授は、民社党の本部書記、政策審議会事務局長、広報局長などを歴任された民主社会主義の理論家である。河合栄治郎の學統を継ぐ方である。最近展転社より『皇室を戴く社会主義』という著書を刊行された。 梅澤氏は著書の「序文」に、「本書は『革新派』の社会主義者が、『伝統』の中心にある皇室とどう向き合って来たのかを探ったものである。…本書ではそれ(註・共産党)以外の社会主義を幅広く検証し、日本における『革新』と『伝統』の関わり合いを模索している。…この問題は決して過去の問題ではなく、これからも続く問題である」と書いている。 傳統と革新の一致・融合は、日本的変革の原理である。維新とは「復古即革新」である。日本の伝統精神の「核」は言うまでもなく「天皇・皇室」である。天皇中心の國體を明らかにすることによって、国家革新を断行したのが明治維新である。 昭和の