映画より、桜井昌司さん(左)と杉山卓男さん (C)「ショージとタカオ」上映委員会 3月19日に公開を迎えたドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」。2010年キネマ旬報ベスト・テン文化映画部門第一位に輝く本作は、1967年に起きた布川事件と呼ばれる強盗殺人事件の犯人とされ無期懲役となり、20歳のときから通算29年間を拘置所と刑務所で過ごした桜井昌司さん(ショージ)と杉山卓男さん(タカオ)が主人公。1996年秋、仮釈放となった二人が刑務所から出てくるところからカメラを回し続けた井手洋子監督に話を聞いた。 【関連写真】「ショージとタカオ」フォトギャラリー 獄中から冤罪を訴え続け、社会に出てからも裁判のやり直しを求め続けたショージとタカオ。本作は30年近く世間から隔絶されていた二人の日常を追い続ける。 「冤罪事件を扱った映画ですが、二人の暮らしに視点を置きたいとずっと思っていました」と語る