ブランド戦略論の大家デービッド・アーカーによると、ブランドのベネフィット(便益)には「機能的ベネフィット」「情緒的ベネフィット」「自己表現ベネフィット」「社会的ベネフィット」の4つがあります。この4つのベネフィットについて、アメリカのシューズメーカー・ナイキを例に考えてみます。 設立初期からみられる革新的なマーケティング手法 最初にナイキの歴史を簡単におさらいしてみましょう。 ナイキは当初、日本のシューズメーカー・アシックス(当時オニツカ)のアメリカ販売代理店に過ぎなかったということは意外に知られていません。 オレゴン州出身の若者・フィル・ナイト氏が、大学院で作成したレポート「日本の運動靴は、日本のカメラがドイツのカメラにしたことをドイツの運動靴に対しても成し遂げ得るか」のアイデアに夢中になり、日本の運動靴はアメリカ市場でも受け入れられるだろうと考え、日本のシューズメーカー・オニツカと販売
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