ブランド品や宝石などの贅沢(ぜいたく)品の中国での市場が、来年にも日本を上回り、世界一の規模になる見通しとなった。今年5月時点では日本が首位だったが、世界贅沢品協会は、東日本大震災による買い控えにより、中国人が世界で最も存在感のある贅沢品消費者になるのは確実だと発表した。 同協会が中国で発表した統計によると、11年3月期(10年2月〜11年3月)の中国の市場規模は、107億ドル(約8700億円)。全世界の市場シェアは、1位日本の34%に次いで25%だった。消費の内訳は、宝石類がトップの27.6億ドル、カバン、服飾、時計、化粧品の順だった。 ところが、日本の震災の影響を見るため5月時点で調べてみると、シェアは日本29%、中国27%と肉薄。中国国内の消費意欲が旺盛なことに加え、人民元高も追い風に。「中国では、贅沢品を買える消費層が人口の16%、約2億人に達しており、年25%の成長を続けてい