現役世代の急減と高齢人口の増加という試練の時代が始まろうとしています。人口動態の急激な変化によって必要な労働力の需要と供給のバランスが崩れ、2040年には1100万人余の不足が見込まれています。私たちが直面するのは単なる人手不足ではありません。誰も経験したことのない慢性的な労働供給不足です。 この「労働供給制約社会」において最も懸念されるのは、生活の維持に不可欠な配送やゴミ処理、災害からの復旧といった「生活維持サービス」の崩壊です。労働供給制約下に組織や個人はどう備えればいいのか。企業と従業員の関係性はどう変わるのか。立教大学経済学部教授の首藤若菜氏を招き、労働需給シミュレーションが示す将来像を掘り下げます。労働供給制約社会の「危機」の先には「希望」もある。データで将来を見通したうえで、より良い未来のためのヒントを議論していきます。 古屋:労働供給制約社会の到来によって、私たちは著しい困難
![【鼎談】労働需給シミュレーションから見えてきたもの|Works Report|リクルートワークス研究所](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/970ee2ae536ef82693ece31164dac24107e18d60/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.works-i.com%2Fresearch%2Fworks-report%2Fitem%2Fspecial%2520feature1-1_sns.jpg)