ある日、自宅でのほほんとしていた私に、NHKのニュースウオッチ9の担当者から取材の依頼が来た。その日は韓国の出生率が発表されたのだが、そのあまりの低さ(0.72)をニュースで取り上げようということになったのだ。そこで私に取材依頼が来たのだが、私が「なぜ私に話を持ってきたのですか。」と聞いてみると、「ネットで検索したら、日経センターの連載で小峰さんが書いたものを見つけたのです。」ということだった。なるほど、今やネットの時代だから、検索に引っかからないとマスコミの取材領域に入って来ないのだ。すると、本格的な研究書を書くような研究者より、どしどしネット上に文書を公開している研究者の方が社会に受け入れられるということになる。そういう時代になったのだ。 さて、ビデオ撮影付きの取材依頼を受けた我が家はやや焦った。先方は、撮影クルーを連れて我が家に来てもいいということだったのだが、家の中は散らかっている