「虎に翼」において、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)の父・直言(岡部たかし)が逮捕され、「共亜事件」について描かれますが、この事件のモデルとなったのは1934年(昭和9年)に起こった「帝人事件」だと思われます。 そこで、事件のモデルとなった「帝人事件」とはどのようなものだったのかをわかりやすくまとめるとともに、逮捕された直言がどうなるのかについてご紹介していきます。 (※この記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。) 「虎に翼」 共亜事件のモデル・帝人事件とは? 「虎に翼」にて描かれる「共亜事件」のモデルとなったと思われる「帝人事件」とは、戦前の1934年(昭和9年) に起きた汚職事件です。 1927年(昭和2年)の金融恐慌によって鈴木商店 (帝人グループ)が倒産し、帝国人絹糸株式会社(現・帝人)の株式が 担保として台湾銀行のものになりました。 台湾銀行も日本銀行から特別融通を受けたため、