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ブックマーク / number.bunshun.jp (38)

  • 長谷部が直面したチーム崩壊の危機。ヴォルフスブルクは立ち直れるのか?(ミムラユウスケ)

    リトバルスキー暫定監督は、1997年ブランメル仙台で現役引退後、1999年に横浜FC初代監督に就任。その後、デュイスブルク(ドイツ)、シドニーFC、アビスパ福岡、サイパFC(イラン)、FCファドゥーツ(リヒテンシュタイン)を経て2010年6月からヴォルフスブルクのアシスタントコーチに就いていた アジアカップでの激闘を終えて、日本代表のキャプテン長谷部誠が戻って来たチームは、大混乱に陥っていた。 今季前半戦までキャプテンを務めていたジェコは、マンチェスター・シティへ移籍し、代わりにヘルメスやポラクなど新たに6人がチームに加わった。 そんな中で迎えた2月5日のハノーファーとのニーダーザクセン・ダービーでは0-1で敗れて、2日後マクラーレン監督は解任。ブンデスリーガ史上初めてイングランド出身の監督を招聘したヴォルフスブルクの挑戦は、あっけなく終わりを告げることになった。しばらくの間は、コーチを務

    長谷部が直面したチーム崩壊の危機。ヴォルフスブルクは立ち直れるのか?(ミムラユウスケ)
  • 大相撲の「八百長」って何だ!? ~Number創刊年に載ったコラムを再発表!~(設楽敦生)

    「大相撲の『八百長』って何だ!?」 この特集を組んだのは1980年。ちょうど「Number」創刊の年でした。 当時、大相撲は年間を通して殆ど満員御礼というブームの最中にありました。 現・貴乃花親方の父である初代・貴ノ花が群を抜いた人気を誇りつつも、 ウルフこと千代の富士が次代のスター力士として急成長している時代でした。 ――30年が経った2011年。ふたたび日中を騒然とさせている八百長問題。 わたしたちは、この記事に再び陽の目を当てるべきだと考えました。 ウェブにしては長文なのですが……それだけに読み応え充分です。 大相撲の八百長。古くて新しい難問に対する一つの考え方がここにあります。 「“内部告発”を続ける某週刊誌」と表紙でお伝えしたのは『週刊ポスト』誌である。 かれこれ半年にわたって続いているそのキャンペーンの要旨はこうだ。 ――元十両力士で“大相撲の八百長の仕掛人であった”と称する

    大相撲の「八百長」って何だ!? ~Number創刊年に載ったコラムを再発表!~(設楽敦生)
  • <三浦知良と香川真司の往復書簡> 香川選手との初対戦に秘められた不思議な縁。(Number編集部)

    香川真司 1989年、兵庫県生まれ。'06年C大阪に入団。'09年にJ2得点王となり、'10年にブンデスリーガ、ドルトムントへ。リーグ前半戦は全試合先発し8ゴール。アジア杯2011では日本代表の10番をつけ、準決勝の韓国戦まで全試合に先発出場。チームを決勝に導いたが、韓国戦後に右足小指付け根の骨折が発覚、今季の復帰は絶望的とみられている。 僕は今、ドイツのドルトムントに移籍して、ようやく半年が過ぎようとしています。チームはブンデスリーガで首位を独走していますし、ここまでは何とかいいリズムでプレーできています。 僕が、カズさんのことを初めて認識したのは、小学校1年生のころでした。特にカズダンスにはものすごく影響を受けた記憶があります。あと、シザースのフェイントもよく真似をしていましたね。その2つはカズさんの十八番ですから、特に印象に残っています。 実を言うと、僕はカズさんと小学校1年生の時に

    <三浦知良と香川真司の往復書簡> 香川選手との初対戦に秘められた不思議な縁。(Number編集部)
  • 「左SBとして世界トップ5に入る」長友獲得に固執したインテルの実情。(弓削高志)

    ハレルヤの賛美歌が鳴り響いた。 各クラブのオフィス前やホテルを結んで、冬の移籍市場をリアルタイム中継した衛星チャンネル『SKYイタリア』では、移籍が成立するたびに祝福の賛美歌を流す。 1月31日、ドーハでのアジアカップ優勝からわずか48時間後、長友佑都がインテルの一員となった瞬間も、そのメロディが高らかに鳴らされたのだった。 インテルについて、もはや多くの説明は必要ないだろう。昨季、欧州チャンピオンズリーグを含む3冠を達成。12月のクラブW杯も制し、世界中のクラブの頂点に立った。セリエAを5連覇中であり、FWエトーやMFスナイデルら年俸総額約138億円の一流プレイヤーばかりを揃えた正真正銘のスター軍団だ。 「ユベントス、ミランと並ぶビッグ3の一角に移籍する最初の日人」というニュースバリューはイタリアでも大きく、翌2月1日付の『ガゼッタ・デロ・スポルト』1面見出しには“Inter alla

    「左SBとして世界トップ5に入る」長友獲得に固執したインテルの実情。(弓削高志)
  • <ノンフィクション> セルジオ越後 「ニッポンを叱り続けた男の人生」(城島充)

    舌鋒鋭い辛口評論家。多くの日人は彼のことをそう認識している。 しかし、日サッカー文化を植え付けたのはいったい誰だったのか? もう一度考えてみて欲しい。セルジオ越後65歳。孤高の伝道師のルーツを辿った。 サッカージャーナリストの草分け的存在として知られる賀川浩は、そのプレーを克明に記憶している。 1974年の日サッカーリーグ(JSL)第4節、ヤンマーと藤和不動産の一戦が大阪・長居競技場で行なわれた。当時のJSLには日系ブラジル人選手を招いて戦力補強するチームが増えていたが、藤和の8番をつけたセルジオ越後も地球の裏側からやってきた助っ人プレイヤーの1人だった。 賀川は来日当初からそのスピードと卓越した技術に注目していたが、この日瞼に焼き付いたのは派手な足技ではなかった。 逆サイドへ長いパスを正確に蹴り出す。広い視野と精密機械のようなコントロールで試合の流れに変化をつけたかと思うと、ペナ

    <ノンフィクション> セルジオ越後 「ニッポンを叱り続けた男の人生」(城島充)
  • 涌井の年俸調停で考えさせられた、「スポーツと言葉」の微妙な関係。(中村計)

    年俸調停委員会のヒアリングに臨む西武の涌井秀章投手。ダルビッシュとの比較で報じられることが多いのも問題を複雑にしているとされるが…… 西武のエース涌井秀章の契約交渉が三度やってもまとまらなかった理由も、この話を参考にすれば、おおよそ想像はつく。 あるベテラン選手が、契約更改の席の様子をこんな風に話していたことがある。 「必ずマイナスから言うんですよ。活躍した年でも『夏場があかんかったな』とか『春先はどうしたんや』とか。球団は給料を上げたくないですからね。 でも、まずはねぎらって欲しいわけですよ、こっちも。言い方でぜんぜん変わると思うんですけどね。それなりに上の人がちゃんと出てきて、『今年もおつかれさん。がんばってもらって悪いんやけど……』とか。そうでなくても金額みた瞬間、自分の希望額と開きがあったら、何を言われても『なんやねん』ってなるのに、傷口に塩を塗り込むように『活躍せんかったからや』

    涌井の年俸調停で考えさせられた、「スポーツと言葉」の微妙な関係。(中村計)
  • センターバックは世界的な人材不足。次世代型のスター選手が出ない理由。(田邊雅之)

    カンテラ育ちだが、マンUでプレーしていたこともあるピケ。マンUでもバルサでもCL優勝を果たしているという素晴らしい経歴を誇る 闘莉王は右膝、中澤は左膝の靭帯損傷で出場不可。それではと期待された「第3の男」、槙野も練習中に足首を捻挫してしまう。アジアカップを前にしたザッケローニは、センターバックの人材難にさんざん頭を悩ませることとなった。 その結果、吉田麻也が起用され、ヨルダン戦で良くも悪くも印象に残るプレーを披露したわけだが、センターバックの不在に悩んでいるのは日本代表だけではない。アジアカップに参加したチームを見渡しても、これといった逸材はいないし、今や「センターバックの消滅」は、世界的な傾向にさえなっている。 まずは昨夏のW杯南ア大会。 エジルやミュラー等々、攻撃陣の新星を覚えている人はいても、記憶に残ったセンターバックは? と問われて、即答できる人が何人いるだろうか。 欧州CLも同様

    センターバックは世界的な人材不足。次世代型のスター選手が出ない理由。(田邊雅之)
  • 「言わせろ!ナンバー」で振り返る、2010年重大ニュース! 【プロ野球編】(Number編集部)

    ロッテの日一で幕を閉じた2010年のプロ野球ですが、球界の存在意義を問い直すようなさまざまな“事件”に揺れた1年でもありました。皆さんの声によって作られる「言わせろ!ナンバー」に寄せられたご意見とともに、プロ野球界の重大ニュースを振り返ってみましょう。 ●プロ野球2010シーズン 優勝チームは? http://number.bunshun.jp/articles/-/18371/feedbacks クライマックスシリーズ(CS)がスタートした'07年以来はじめて、3位通過のチームが日一の座に就いた今季。ペナントレース優勝予想を振り返ると、パ・リーグは西武、ソフトバンクが上位を占め、ある意味予想通りの結果になったわけですが、そこに至る道のりは史上まれに見る大接戦。優勝マジックが点灯した西武がゴール目前でつまずき、残り3戦のところでソフトバンクが追い抜きそのまま優勝。サプライズはこれで終わ

    「言わせろ!ナンバー」で振り返る、2010年重大ニュース! 【プロ野球編】(Number編集部)
  • “プロ野球新人王の法則”を発見!?2011年度は斎藤と澤村が大本命か。(小関順二)

    [註] 投手、野手の比率は5:5。チーム順位は4、5、6位チームが1人ずつ。弱いチームは新人・若手を抜擢しない傾向がある。チーム別では巨人、ヤクルトで7割。中日、横浜からはゼロ人。野手はチャンスメーカータイプ。投手は先発がやや多い。野手は在籍2年以上の選手が2人選出されている。

    “プロ野球新人王の法則”を発見!?2011年度は斎藤と澤村が大本命か。(小関順二)
  • Jリーグがブンデスの草刈り場に!?移籍金ゼロでの選手流出を防ぐ方法。(木崎伸也)

    ドイツでは今、香川真司のブレイクによって日人選手の評価が急上昇している。だが、その一方で、こんな見方が強まりつつあることも、忘れてはいけないだろう。 Jリーグのクラブは、契約延長のノウハウを持ってない――。 香川がドルトムントに入団したとき、移籍金はゼロ(FIFAが定める育成補償金が35万ユーロ・約3900万円ほど支払われただけ)だった。長谷部誠(ヴォルフスブルク)と矢野貴章(フライブルク)も移籍金ゼロ。内田篤人に関しては、鹿島との契約に推定1億5千万円の違約金が設定されていたため、シャルケはその金額を支払ったが、最近では珍しい例だ。 そのためブンデスリーガの関係者たちは「移籍金ゼロのタレントがごろごろいる」ということに気がつき始めた。この1月、新たにドイツに旅立った槙野智章(ケルン)と細貝萌(レバークーゼンから2部のアウクスブルクにレンタル)も、移籍金ゼロ。シュツットガルトへの入団が噂

    Jリーグがブンデスの草刈り場に!?移籍金ゼロでの選手流出を防ぐ方法。(木崎伸也)
  • Jの「スピード」は既に世界レベル!?欧州組が教えてくれた日本人の長所。(木崎伸也)

    ブンデスリーガ2部で活躍する元川崎フロンターレのチョン・テセ。8ゴールを挙げ、ウィンターブレイク前の得点ランキング5位 まさかこれほどプレースタイルが変わっているとは。 12月17日、デュイスブルク対ボーフムの試合を観に行くと、今年7月にボーフムに移籍したチョン・テセが別人のようなスタイルでプレーしていた。 川崎時代のテセと言えば、パワーを生かしてブルドーザーのように相手をなぎ倒してシュートを打つイメージが強かったように思う。だが、このデュイスブルク戦はまったく違った。4-5-1の1トップの位置に入り、小刻みにステップを繰り返して、常にDFラインの裏に飛び出ることを狙っていた。あえてたとえるなら、まるで広島の佐藤寿人のようなプレースタイルだった。 パワー重視だったテセがドイツ2部ではスピードスターに!? そして後半8分、その「裏に出る動き」がついに報われる。中盤から出たスルーパスで一気に抜

    Jの「スピード」は既に世界レベル!?欧州組が教えてくれた日本人の長所。(木崎伸也)
  • 日本サッカー界に新たな黒船到来か?清水のゴトビ新監督が起こす革命。(田邊雅之)

    名門大学UCLAで電子工学を学んだゴトビ監督。卒業後は少年サッカーの指導から始まり、後にアヤックス、ロサンゼルス・ギャラクシー、大宮アルディージャ、水原三星などのチームでも強化に携わってきた 「来年のことを言うと鬼が笑う」という諺があるけれど、個人的には来年が楽しみでならない。1月に行われるアジアカップへの期待、香川をはじめとする「欧州組」の動向。そしてもう一つは……清水エスパルスの監督にアフシン・ゴトビ氏(現イラン代表監督)の就任が決まったことだ。 実はゴトビ氏には、数年前に取材をしたことがある。目的は韓国代表でフース・ヒディンク監督の右腕として戦術データの分析を担当していた氏に、ヒディンクマジックの秘密を聞くことだった。インタビューの席上、氏が「今回は特別だよ」と前置きしながら見せてくれた戦術分析の資料は、非常に興味深いものだった。 パワーポイントのファイルをクリックして立ち上がったの

    日本サッカー界に新たな黒船到来か?清水のゴトビ新監督が起こす革命。(田邊雅之)
  • ザッケローニ代表監督も問題視。プレッシングの弱いJは変われるか?(木崎伸也)

    11月下旬、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督にインタビューしたときのことだ。彼はJリーグの課題をこう指摘した。 「Jリーグはプレッシングの面で、他国のリーグに比べて弱い部分がある」 確かにイタリア人からすると、Jリーグにおけるプレッシングは少々物足りないのかもしれない。日人選手は相手との距離は素早く詰めるものの、激しく体をぶつけることは少なく、ヨーロッパに比べて迫力が足りないかもしれない。 こういう印象を持っているのはザッケローニ監督だけではない。 元日本代表監督のフィリップ・トルシエや、ドイツ人代理人のトーマス・クロートも同じようなことを指摘したことがあった。 Jリーグのプレッシングの迫力不足はフィジカルの弱さに原因が。 ただし、選手の立場になって考えると、プレッシングを強められないのは仕方がない面もある。 日のレフリーは接触プレーで倒れると、すぐに笛を吹く傾向があり、激しくプ

    ザッケローニ代表監督も問題視。プレッシングの弱いJは変われるか?(木崎伸也)
  • <外国人監督が語る> ニッポン野球の正体。 ~バレンタイン・ヒルマン・ブラウン・コリンズの証言~(ロバート・ホワイティング)

    野球界に外国人監督はなぜか根付かない。'05年にバレンタイン、 '06年にはヒルマンが日シリーズを勝ち取ったが、その勢いは長続き しなかった。彼らは「日いづる国」で 何に悩み、何を感じたのだろうか。 そして外国人監督はもはや必要ないのだろうか―― 33年前に『菊とバット』で日米の野球観の違いを喝破した ロバート・ホワイティングが外国人監督の見た「ニッポン野球」に迫る。 日アメリカは、野球というスポーツについて、考え方が二分される。どちらも一世紀以上野球を続け、どちらもその間に独自のやり方を開拓したからだ。来日したアメリカ人監督は、やり方の違いから誰もが欲求不満や苛立ちを覚えずにはいられない。最近のガイジン監督たちも、例外ではない。断わっておくが、日野球に対する彼らの尊敬の念に嘘はないし、年々増しているくらいだ。 ボビー・バレンタインによれば、2005年のロッテマリーンズは、メジ

    <外国人監督が語る> ニッポン野球の正体。 ~バレンタイン・ヒルマン・ブラウン・コリンズの証言~(ロバート・ホワイティング)
  • 人気と戦力以外に必要なことがある!楽天が渡辺直人と共に放出したもの。(田口元義)

    野村克也元監督からは「人生、野球をやめてからの方が長い。視野を広げるにはいい機会。必要とされているのだから頑張れ」との言葉をもらったという渡辺直人 12月1日の契約更改交渉後の会見で過去最低の出場試合に終わった今季を振り返り、東北楽天の渡辺直人は忸怩たる思いをぶつけた。 「今年は当に自分でも納得していません。来年は競争になるけど、試合に出たら最高のパフォーマンスを出せるように自分を高めていきたい」 メジャーから松井稼頭央と岩村明憲が移籍してきたことで、内野のレギュラー争いが激しくなることは覚悟している。だからこそ、「今まで自分がやってきた自負もある」と己を鼓舞した。 加えて、副選手会長に任命されたことでより一層、責任感も芽生えた。渡辺直には、ひとかたならぬ決意が漲っていた。 そんな矢先、である。 9日、金銭トレードにより渡辺直が横浜へ移籍することが決まった。理由として、「ショートは松井稼

    人気と戦力以外に必要なことがある!楽天が渡辺直人と共に放出したもの。(田口元義)
  • 降格3チームに欠けていたのは何か?J1残留争いの全ての流れを検証する。(猪狩真一)

    石川、梶山、今野、権田、平山、森重など日本代表レベルのタレントを多く揃えたFC東京だったが無念の降格。シーズン半ばで解任された城福浩前監督は、いま何を思うのか…… 湘南、京都、そしてFC東京。34節の長い戦いを終え、J2降格を余儀なくされたのはこの3チームだった。最後には16~18位というボトム3に顔を並べながらも、開幕前の下馬評には差があった彼ら。その戦いから、2010年のJ1の残留争いを振り返ってみたい。 1シーズン18チーム制となった'05年以降では、'07年の横浜FCと並んで最少タイの勝点16にとどまり、1年でJ2へと舞い戻ることになった最下位の湘南。11年ぶりのJ1の戦いは苦渋に満ちたものとなったが、それは大方の予想からかけ離れたものではなかった。 J2からの昇格組がJ1の戦いに臨むに当たっては、大きく分けてふたつの考え方がある。ひとつは、スタメン格の選手の補強を最小限にとどめ、

    降格3チームに欠けていたのは何か?J1残留争いの全ての流れを検証する。(猪狩真一)
  • 若手に追い出して欲しかった……。松田直樹にみるベテランの存在価値。(二宮寿朗)

    横浜F・マリノスのホームスタジアム、日産スタジアムはブーイングに包まれ、サポーター席からは1人の選手の名前がコールされていた。 2010年シーズンを戦い終え、木村和司監督や嘉悦朗社長がサポーターに向けて挨拶を行なった最終戦のセレモニーは異様な光景となった。 サポーターたちの叫び声によって挨拶の言葉はかき消されていった。 彼らは8位で終戦した今季の成績に、悲しみと怒りの声を挙げていたわけではない。松田直樹を筆頭に山瀬功治、清水範久、坂田大輔、河合竜二といったマリノスを長年支えてきた選手たちが次々と来季の契約非更新を伝えられてクラブを去ることになった事態を嘆くとともに、クラブ側の対処を激しく責めていたのだ。 1995年から16年にもわたってマリノス一筋でプレーし、マリノスが獲得したすべてのタイトルを経験した“ミスターマリノス”こと松田直樹は、唇を震わせ、目を真っ赤にしながら自分に向けられたエン

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  • 経営危機を越えブンデス史上最強に!ドルトムントの“黄金の成功術”。(1/2) - Number Web : ナンバー

    今ごろバイエルンのヘーネス会長は、顔を真っ赤にせんばかりに、憤りを覚えているのではないだろうか。ヘーネスがGMを務めていたときに、“彼”の獲得に動いたことがあるからだ。 11月25日、2012年6月30日で切れることになっていたドルトムントとクロップ監督の契約延長が発表された。新たな契約期間は2014年6月末まで。2年間の延長オプションもついている。 2008年、ヒッツフェルトが去ったあとのこと。クロップはバイエルンの監督候補に挙がっていた。最終的にはクリンスマンがバイエルンの監督の座についたのだが、シーズン終了を待たずに解任されたのは周知の通りである。 14試合を終えてドルトムントは37もの勝ち点を積み上げ、首位を快走中だ。この勝ち点はブンデスリーガ史上トップタイの成績で、第15節のニュルンベルク戦で勝てば、'05-'06シーズンにマガトの下でバイエルンが作った記録を抜いて、歴代トップに

    経営危機を越えブンデス史上最強に!ドルトムントの“黄金の成功術”。(1/2) - Number Web : ナンバー
  • 日本のW杯招致は何を間違えたのか?選考基準を巡る2つの大きな誤算。(矢内由美子)

    結果を見て、日の落選を残念がっている人はいても驚いている人はいない。 ロシアカタールの勝利については、驚いている人も疑問を抱いている人もいる。 FIFA理事会が12月2日、スイス・チューリヒで行われ、2018年W杯開催地はロシアに、'22年開催地はカタールに決まった。 投票は、英国紙のおとり取材による買収疑惑発覚で職務停止処分を受けた2理事を除く、22人のFIFA理事によって行われた。日が立候補していた'22年は、日韓国カタール、オーストラリア、米国の5カ国で争われ、日は2回目の投票で落選した。 今回の投票はどこかが過半数を得るまで、最下位の候補を除外しながら繰り返し行われる『五輪方式』を採用した。同数になった場合のみ、ブラッター会長の1票で決まるという方式だった。 小倉純二会長、田嶋幸三副会長も事前から「厳しい」。 '22年は、1回目の投票でオーストラリアが落ち、2回目で日

    日本のW杯招致は何を間違えたのか?選考基準を巡る2つの大きな誤算。(矢内由美子)
  • 注目の永井謙佑がたった700万円!?Jの魅力を損ねる理不尽な新人契約。(木崎伸也)

    アジア大会で得点王となり、日の初の金メダルに貢献した福岡大のFW永井謙佑。ロンドン五輪後の海外移籍も視野に入れている サッカーのプロリーグの規約(ルール)に正解はなく、常に時代に合わせて微修正していくべきだろう。 今季から、日国内のみに適用されていた「移籍金を『平均基報酬』と年齢に応じた『移籍係数』の掛け算で算出する」という特別ルールが撤廃された。その結果、契約が切れた選手に関しては移籍金が発生しないことになり、選手の移籍が活発になった。 名古屋グランパスが闘莉王を移籍金ゼロで獲得できたのも、このルール変更のおかげだ。変更がなければ闘莉王の移籍金は2~3億円になっていたと推察され、そうしたら名古屋はこの日本代表DFを補強できず、Jリーグで優勝できなかったかもしれない。 クラブを守ろうとする“過保護”なルールを廃止したおかげで、資金の投じ甲斐のあるリーグとしてJリーグは変わりつつある。

    注目の永井謙佑がたった700万円!?Jの魅力を損ねる理不尽な新人契約。(木崎伸也)