断食守るかメダルか、ラマダン中の五輪に悩むイスラム選手 2012.07.24 Tue posted at 08:30 JST ロンドン(CNN) 今週末に開幕するロンドン五輪。世界各国からトップアスリートが集まり、26の競技で戦いを繰り広げる。しかし、なかには参加競技とは別の「戦い」を強いられている選手もいる。イスラム教のラマダン(断食月)だ。 アラブ首長国連邦(UAE)から参加する柔道のヘミード・ドリエ選手(19)は大会期間中は宗教上の禁を破るつもりだと打ち明けた。「私たちがどれほど罪深くても、アラーの神は慈悲に満ち、あわれみ深い」と笑顔を見せる。 ドリエ選手がいう「禁」とは、日中に食べたり飲んだりすることを指す。今年の五輪はイスラム教の聖なる断食月ラマダンの真っただ中に当たり、イスラム教徒の選手の間に戸惑いが広がっている。 本来ならラマダンの間は、日中は水も含めて一切の飲食を控えなけ