2014年01月04日16:07 カテゴリ 食事の配当と空下げ 私は、東京拘置所に移ってから食が細くなった。正確に言うと、気分だけ食が細った。3度の食事は半分しか食べないけれど、その不足分は間食をするので体の太さは変わらない。本当は食事をしっかり摂りたいのに、東京拘置所は急かすのだ。早く食べろと。急かされると気分が悪いし、美味しく感じなくなってしまうので、自分のペースで食べていると、半分くらい食べたところで食器を回収にくる。これを空下げと呼ぶのだけれど、東拘は食事を配るのも、空下げも懲役の女性雑役囚がする。横には必ず、「先生」と呼ばれる刑務官が付いている。受刑者は職員のことを先生と呼び、職員同士も先生と呼び合う習わしがあるんです。 衛生係と言われるこの雑役囚は、私と決して言葉を交わさない。目をあわせることもない。そういう規則があるらしい。作業中に何か不都合があっても、私に直接話しかけてくる
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