アイドルファン、オタクの「聖地」といわれる東京・中野サンプラザで4月に公演を果たしたももいろクローバー。現在は1人脱退して、ももいろクローバーZに改名した 柳の下にいつも泥鰌(ドジョウ)は居(お)らぬ――過去の成功体験を追っても無駄とのことわざだが、エンターテインメント業界の通説は「柳の下にはドジョウ48匹!?」。巨大な成功モデルに追随するアイドル業界に、その神髄を探った。 ◇ ■AKB商法徹底 「ももクロ」急上昇 東京・中野サンプラザで先月、アイドルグループ、ももいろクローバー(ももクロ)のコンサートがあった。2階席まで約4400人のファンが埋め尽くした。3年前のデビュー時、彼女たちの主戦場はショッピングセンターなどの店舗。客も200〜300人のことが多かった。 音楽性もキャラクターも違うが、ももクロは、ビジネス戦略では国民的アイドルとなったAKB48に強く影響されている。