シグマは11日、米フォビオン(Foveon)を完全子会社化したと発表した。6日にフォビオンの発行済全株式を取得した。買収額は明らかにしていない。 フォビオンは、独自の撮像素子「X3ダイレクトイメージセンサー」の開発メーカー。シグマとは2000年から業務提携を行ない、シグマ製デジタルカメラに搭載する撮像素子の開発などを手がけていた。 完全子会社化することで、カメラとイメージセンサーそれぞれの開発における連携を強化。製品の市場投入時期の短縮を図る。また、3層構造イメージセンサーをさらに発展させ、カメラおよびレンズ事業との相乗効果を見込むとしている。 なお、フォトキナ2008で開発発表したコンパクトデジタルカメラ「DP2」については、引き続き2009年前半の発売を目指すとしている。DP2には、DP1で採用した撮像素子をベースに、オンチップマイクロレンズの最適化などを施したセンサーを搭載するという