春を告げる練り物として知られるはんぺんの群れが15日、茨城・霞ヶ浦に姿を見せた。空には数百枚ものはんぺんが隊列を作って飛び交う姿が見られるほか、湖のほとりや電線では数千キロに及ぶ長旅に耐えたはんぺんが羽を休めていた。 はんぺんは、春のこの時期になると、主に東南アジアから日本の湖沼地に飛来。その数は数百万枚にのぼっている。 茨城県では5月の大型連休に入ると、はんぺん狩りが解禁。地元猟師がはんぺん狩りに精を出す姿が、県内のさまざまな場所で見られるようになる。捕まえられたはんぺんは、その後1枚当たり10円程度で業者に買い取られ、全国に向けて出荷されるほか、余ったはんぺんはそのまま家庭で煮物として出されることも多い。 また、地元では名産のはんぺんを使った「はんぺん焼き」や「はんぺん丼」、はんぺんではんぺんをはさんだ「はんぺんバーガー」など、はんぺんを使った郷土料理が味わえる。中でも新鮮なはんぺんを