日本全国で通じる現代日本語(いわゆる全国共通語)に限って言えば、母音は /a/、 /i/、 /u/、 /e/、 /o/(アイウエオ)の5つしかありません。全国共通語は東京のことばが母体ですが、東京に限らず日本の多くの地域では /a/、 /i/、 /u/、 /e/、 /o/ の5母音体系になっています。 なお、ここで / / でくくって母音を書いたのは、音素としての母音であることを示すためです。音素とは、 “人が聞き分けられる最も小さな音” で、なおかつ “意味の違いを生み出す音” だと思ってください。例えば日本人は /i/(イ)と /e/(エ)を簡単に聞き分けられますし、この音の差が「胃」「絵」のように意味の違いにもつながっていますね。しかし実際の発音(音声。[ ] でくくって書く)では、 /e/ は、 [ɛ] や [e] など複数の音で発音されているにもかかわらず、耳には一つの /e/(
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