皆さん「アイヌ」と言えば何を思い出します? 最近だと「ゴールデンカムイ」がパッと浮かぶかと思いますが、ぼくくらいの世代だとサムライスピリッツのナコルルって方も少なくないのではないでしょうか? そんなアイヌをテーマにした小説を読んだ感想を今日は書こうと思います。 川越宗一さん著の小説『熱源』です。 【第162回 直木賞受賞作】熱源 (文春e-book) 作者:川越 宗一 発売日: 2019/08/28 メディア: Kindle版 あらすじ紹介程度のネタバレがありますのでお気をつけくださいね。 主に2人の主人公が物語を回していくお話でした。 1人はアイヌ民族の「ヤヨマネクフ」という男性です。 明治時代、樺太は日本とロシアの間でどちらの領土なのか微妙な位置にあり、その中で「オレたちはどちらでもなくアイヌだ」という想いを胸に秘めて成長します。 もう1人の主人公は、リトアニア人の「ブロニスワフ・ピウ