児玉誉士夫が頼ったのも、長嶋茂雄が頼ったのもこの名門大学病院だった。だが、スター医師たちは次々と大学を去った。医療事故でブランドとカネを失いつつある女子医大に、何が起こっているのか。 悪夢は3年前にはじまった 東京・河田町の東京女子医科大学病院。PCでイントラネットを開いた医師たちは、表示された文書を目にして、暗澹たる気分になっていた。6月7日のことだ。 薄々とは気づいていたが、勤務する名門医大が、崩壊の危機にあることを、まざまざと見せつけられたからだ。 〈平成28年度の収支差額は22億円の赤字で3年連続赤字となりました。〉 〈これ以上医療収入が減少しますと、法人存続にかかわる危機的な事態となります。〉 〈3年連続赤字により、現在の本学には現預金の余裕は全くありません。〉 悲痛な文言が続く文書は、「教職員各位」と題されている。同大の吉岡俊正理事長が、'16年度の決算を説明したものだ。 創立
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