・京和菓子「八ツ橋」を巡る訴訟騒ぎ 6月4日、「井筒八ッ橋本舗」(京都市)が、「聖護院八ッ橋総本店」(京都市)を不正競争防止法に基づいて訴訟を京都地方裁判所に起こした。「井筒八ッ橋本舗」は1805年創業。「聖護院八ッ橋総本店」は1689年創業。両社とも、京都の老舗和菓子店であり、訴訟騒ぎは注目を集めている。 ・和菓子の発祥についての論争 「井筒八ッ橋本舗」の主張は、「聖護院八ッ橋総本店」が約10年ほど前から、ホームページなどで「創業元禄二年」(1689年)と記載し、「検校没後四年後の元禄二年、琴に似せた干菓子を「八ッ橋」と名付け、黒谷参道にあたる聖護院の森の茶店にて、販売し始めました。 現在の当社本店の場所にあたります。以来、三百二十年余りに渡り、当社は八ッ橋を製造し続けています」などと掲載し、最初に八ツ橋を創作したかのように宣伝することで、「井筒八ッ橋本舗」の信用を傷つけたとしている。訴