ジャスダック証券取引所(JASDAQ)は3月19日、同社のシステムに関する資料がWinnyを通じて流出したと発表した。開発を委託した日立製作所から流出したという。 流出した資料は、JASDAQが証券取引所として業務を開始した2004年12月の前後(2004年10月~2005年1月)のシステム構築工程に関する情報。業務委託先である日立の外注先のシステム開発に関する手順や作業スケジュールなどが含まれていたという。 JASDAQのシステムは今年1月にリプレースしており、流出した情報は「現在のシステム運営上で問題になるような情報ではなく、通常の市場運営業務に影響をもたらす性格のものではないことを確認した」という。だが「システム開発に関連する内容が業務委託先から漏えいしたという事実に関しては極めて遺憾」とし、今後は業務委託先の情報管理体制を含め、運営体制の強化と情報管理の徹底を図っていくとしている。