加害者の出版を法規制するよう求める要望書を提出後、記者会見する土師守さん(右)=東京都千代田区、司法記者クラブ 1997年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件の加害男性(33)が手記「絶歌」を出版したことについて、殺害された土師淳君=当時(11)=の父守さん(59)が15日、東京都内で会見した。「子どもの命を奪われただけでなく、さらなる被害に遭うことは起きてはならないこと」と、加害者の出版を規制する法整備の必要性を訴えた。 会見で守さんは「事件から18年かけて立ち直りかけてきた時に(出版で)再度の精神的被害を受けた。加害男性に抱いてきた私たちの思いも踏みにじられた」と怒りをにじませた。さらに「元少年A」と匿名で出したことに、「成人男性が少年法の陰に隠れて責任を回避しているのは非常におかしい」と批判した。 守さんは発行元に回収を求めているが、出版社側の自制が期待できないとして、同日午前、自