●『インターステラー』を、ブルーレイで観た。一回観ただけでは、見落したり分からなかった細部などもいろいろあるとは思うけど、まず初見の印象としては、ジャパニメーションとジャパニーズ・ホラー(というか、具体的に清水崇)が語ってきた物語を、宇宙論や物理学で論理的に裏打ちすることで統合し――強力に――補強したもの、という感じがした。ノーランがそれらの作品から影響を受けたと主張したいのではなく、あくまで、ぼくにはそれらが重なって見えた、ということ。以下、ネタバレしているので注意。 最初に出てくる、終末的でポスト・テクノロジー的な未来像は、ぼくには宮崎駿的な想像力であるように見えた。明確には描かれないが、何らかの終末的な出来事があって、その後、テクノロジーの利用を最小限にまで切り詰めた世界が訪れる。宮崎駿が描けばそれは「ラピュタ」や「ナウシカ」のような中世的な世界になり、ハリウッドが描けば、大平原にト