今年作家が出版社を設立しました。一人は村上龍さん、もう一人は東浩紀さん。もうすでに報道されているので、周知のことと思います。村上さんは電子書籍を制作・販売する会社を、東さんは雑誌を出版する会社を立ち上げました。 村上さんの新会社G2010(ジーニーゼロイチゼロ)は<電子書籍を出版・販売する新会社を、作家の村上龍さんとIT企業(グリオ)が組んで設立した。制作コストを公表し、利益配分を透明化することで、電子書籍ビジネスの公平なモデルを示したい>という意図で設立。( 詳細は「G2010の設立の理由と経緯」を。) 例えば、作家の取り分は作品によって変わるが、電子化コスト回収後は、売り上げ(配信事業者に支払う手数料分は除く)の10〜30%をグリオが受け取り、残りの90〜70%を作家に配分する考えだといいます。 これはいままでの作家、出版社、取次、書店の関係にも大きな影響を及ぼすことになると思います。
![(土)作家が出版社を設立するということ- 四谷書房日録](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8087619a015c0d0f638b77c52274167d3ebd0ffb/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41z90dd5CmL.jpg)