金沢のお正月菓子に「福梅」というのがあります。紅白の梅型の最中(だと思う)の表面に粉砂糖が振りかけてあり、中にはあんこが入っていますが、この餡は、通常のあんこと違って水飴が練り込んであるらしく、少し硬いです。そのぶん日持ちがするのでしょう。梅のお菓子なのは加賀藩前田家の梅鉢の家紋にちなんでいるという説があります。 金沢というところは紅白のものを有り難がる傾向があるようで、鏡餅も紅白のものだったように思います。岡山に来て、2段とも白い鏡餅を飾るようになり、子供心には心なしか物足りなかったような覚えがあります。 さて、「福梅」は、昔、年末によく金沢の祖母が持ってきていました。正月にこれを食べるわけです。もう祖母はとうの昔に死んでしまいましたし、北海道ひとり暮らしが長くなって、ずっと忘れていました。 ですがブログを始めて、だんだんネタに詰まるようになり、あれこれ思い出しているなかで、ふと、「福梅