【北京=大木聖馬】中国国営新華社通信系列の国際問題専門紙「国際先駆導報」は1日、「中国海軍は『太平洋艦隊』を創設すべきだ」とする記事を掲載し、空母を核とする艦隊を整備して、日米に対抗すべきとの主張を展開した。 同紙は、最近の日米の動きについて、「中国海軍を(日本列島―フィリピン諸島の)第1列島線、(小笠原諸島―グアムの)第2列島線を利用した『線の封じ込め』から、幅広い『ゾーン・ディフェンス』で封じ込めようとしている」と分析。「このような『冷戦思考』に基づいた海洋の旧秩序の下では、将来、中日、中米間で海上の摩擦や衝突を避けるのは難しい」と指摘し、「(空母を意味する)大型水上艦艇を核とした強大な艦隊を創設すれば、地域の平和、安定や海洋の公平な秩序を守ることができる」と主張した。