第12章 記憶クラス 第11章でユーザ関数についての説明をしましたので、今度は関数間での変数の扱いについて説明したいと思います。 いわゆる「記憶クラス」というものなのですが、初心者にとってはわかりづらいものかもしれません。 このホームページでは分割コンパイルは扱わない予定になっておりますので、初心者がユーザ関数を同一ファイルで扱うときに必要となる記憶クラスのみを説明することにします。 12-1.有効範囲 「有効範囲」とはその変数を参照できる範囲のことです。 C言語では、変数の宣言をソースプログラムのどこに書くかによって「ローカル変数」と「グローバル変数」に分けられ、この有効範囲が異なってきます。 この有効範囲は「記憶クラス」と密接な関係がありますので、まずは有効範囲から理解してください。 (1)ローカル変数(局所変数) 関数内で定義され、その関数内でのみ使用できます。 複数の関数が同一の変