それでもTOPIXは年初来で13%下落、11日には1年半ぶり安値となり日銀以外の買い手不足を物語っている。東京証券取引所の投資部門別売買動向(東証、名証2市場の合計)によると、ことし11月までに外国人は4兆5989億円と年間売越額がブラックマンデーの1987年以来の大きさとなっており、個人も3364億円売り越した。買い越しは事業法人の2兆3014億円、信託銀行9089億円、投資信託8959億円にとどまり、日銀の購入額は突出している。 ニッセイアセットマネジメントの久保功株式ストラテジストは「日銀はリスクが高まっているときやセンチメントが悪化している際に買い入れを行っている。企業の自社株買いと同様に株価が下がったところで買うのが基本」と指摘。「日銀が買っているのに株価収益率(PER)が割安な日本株が上がっていないということは、それだけ地合いが悪いということだ」と述べた。 日銀は金融緩和拡大で