安倍政権に不満を漏らす経済学者たち 一部の経済学者のなかで、安倍政権への「不満」が爆発していると日本経済新聞(8月18日付)が報じて、霞が関で話題になっている。 安倍政権は「一億総活躍国民会議」や「経済財政諮問会議」など、経済政策にかかわる様々な会議を立ち上げており、積極的に経済学者をそのメンバーに登用。 そのなかで、学者たちは政策決定に積極的に関与しようとしているのだが、なかなか政権に意見を聞き入れてもらえず、「有権者の受け狙いで、政策に一貫性がない」と無力感を露にしているというのだ。 いまどうして政権と学者たちの間でこうした「いさかい」が起きているのか。そこには学者たちの「焦り」が見える。 順を追って説明すれば、まず、「政権」とは政治家と各省庁の官僚から成り立っているものである。 政策決定については、経済案件を含むほとんどの政策について官僚が原案を用意、それを政治家が追認するという形で