本田圭佑の指定席だった右サイドに定着しつつある久保裕也。ベルギーリーグでも絶好調で、ステップアップが噂されている。 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督と彼の仲間たちが、近未来の日本サッカーに輝かしい何かをもたらすとしたら──現地時間2017年3月23日のUAE戦は、このチームのターニングポイントと位置づけられることになるかもしれない。 難しいゲームになる材料は、行列ができるほどに多かった。 昨年11月のサウジアラビア戦を最後に、およそ4カ月の空白期間があった。それなのに、UAE戦に向けた準備は実質的に2日しかなかった。 対日本の特別な戦略として、UAEは試合会場を変更してきた。4万人強の収容人数を誇るアブダビのスタジアムではなく、観衆の熱が伝わりやすいコンパクトな空間へ舞台を移したのである。 さらに加えれば、攻撃のタクトをふるうオマル・アブドゥルラフマン(以下オマル)は、日本を迎え撃つハザ・ビ