東京電力は4日、過酷な作業が続いている福島第1原発の作業員の環境を改善するため、レトルト食品などの保存食が中心だった食事を昼、夕は弁当に変え、計240人が休める2段ベッドやシャワーも設置すると発表した。 産業医も常駐して健康診断を受けられるようにする。こうした改善策を順次実施しながら、第1、第2両原発で約800人いる作業員が寝泊まりできるプレハブの仮設寮を建設し、6月下旬以降、使用を始めたいとしている。 第1原発ではこれまで、約200人の作業員が免震重要棟と呼ばれる建物で寝袋や毛布で寝泊まり。食事もレトルト食品やクラッカー、カップ麺などが中心だった。 同原発の南約10キロにある第2原発の体育館が休憩所として使われているが、シャワーは使えず、湿ったペーパータオルで体を拭いていた。