日経平均株価がリーマン・ショック前の水準を回復する中、「安倍バブル」が弾けるのかそうでないのかに市場参加者の関心が集まり、巷では参院選を契機に株価が大きく下がるという「7月天井説」も出ている。 「今の状況はまだまだバブルとは言えない」と不安説を一蹴するのは、株式情報を配信する「ストックボイス」キャスターで株式アナリストの鈴木一之氏だ。 「株価水準を判断する指標であるPBR(株価純資産倍率)は、これまで1倍割れという異常とも言える割安水準にありました。それが3~4倍まで膨らめばバブルと言えますが、東証一部上場の株式全体を対象としている株価指数・TOPIX(3月28日時点で1036ポイント)のPBRはようやく1倍を上回ったところ。 過去のデータから見て、“標準”と言える1.5倍になる水準は1200ポイントです。これを日経平均に換算すると1万4400円前後ですから、少なくともそこまでは上がると見