第二言語習得研究は、SLA(Second Language Acquisition)といいます。なかでも、心理言語学という領域では、外国語の学習をする時に頭の中にどのような新しいシステムができるのか、ということを直接脳を調べるのではなくて、いろいろなタスクをすることを通して、解明していく学問です。 一方で、言語脳科学では、実際に頭にキャップをかぶって言語活動において脳のどこが働いているのかをみています。 研究をすすめることで、これまで常識とされていたことがほんとうにそうだったんだ、とか、実は間違っていたということがわかりますね。 母語は頭の善し悪し、IQ、みたいなことに関係なく習得していきますよね?でも第二言語については、同じ時期に始めても最終到達度に大きく差がつくわけです。これまでは、日本の英語教育はだめだということで片付けたりしていましたが、決してそう単純ではなくて、教授法や教材、それ