■遅れる農業の近代化 中国は20世紀末から急速な近代化に成功したが、政治システムそのものは近代化に対応することができていない。農業から重工業に移行すると、農業生産者の数が減少する。農業生産者の不足を機械化で補わない限り、中国の政治システムは完全な近代化にはならない。 ■食料輸入と外国の生産に依存する中国 中国の国土であれば食料生産の大半を自国で得られる。本来の中国は食糧を外国から輸入する必要性は低い。輸入する食料は外国でしか生産できないものに限定できる。だが今の中国は農業の近代化が遅れており、自国生産だけでは国民の食糧が不足する。その結果、中国は食糧輸入に依存する国になっている。 中国は外国から食料を輸入するだけではなく、外国の土地を買い自国向けの食糧生産まで行っている。この場合は外国に土地を買われるので、土地の占領と言う認識になる。だから現地人から警戒され、本来は実行すべきではない策。