陸上自衛隊の精鋭隊員「レンジャー」の訓練生ら約20人が12日午前、東京都板橋区で行進を始めた。武装したレンジャーによる東京23区内での行進は42年ぶり。訓練生らは顔に迷彩を施し、小銃にヘルメットといういでたちで、練馬駐屯地(練馬区)までの約6.8キロの市街地を歩く。 レンジャーは少人数で敵地に潜入し、重要拠点の破壊工作などを担うため、資格を得るには厳しい訓練をくぐり抜ける必要がある。今回の訓練をめぐっては、反発する住民らが東京地裁に行進禁止の仮処分を申請する騒動になったが、地裁は11日に却下した。 君塚栄治・陸上幕僚長は7日の記者会見で「警察などに知らせる際、『レンジャー訓練』としたために誤解や不安感をあおったが、実態は行進訓練。地域住民に迷惑をかけないように実行したい」と述べていた。 関連リンク東京都のニュースはMY TOWN東京でも