東京駅周辺の放置自転車=30日午後1時20分、東京都千代田区丸の内1丁目、中田絢子撮影東京駅周辺の放置自転車 【中田絢子】東京駅周辺で放置自転車が急増している。混雑した通勤電車の回避や健康志向の高まりだけでなく、東日本大震災で交通網が寸断された影響や駅周辺の再開発、駅ナカや駅地下の充実ぶりも背景にあるようだ。ただ、駅周辺に駐輪場の適地はなく、解決のめどが立たない。 30日午前9時すぎ、駅周辺の歩道には、放置自転車が30台〜50台ずつ、あちこちに止められていた。東京駅や地下鉄の大手町駅の出入り口周辺で、自転車を止めて駅構内に向かう人も。 午後7時前、丸の内北口に止めていた自転車を取りに来た40代の男性会社員は、「駐輪場があれば利用するが、便利な場所にない」と話した。地下鉄を使うより早く、満員電車に乗るストレスも避けられるので、中央区から15分かけて自転車通勤するようになったという。