子供2人と「3人乗り」で自転車に乗る母親。安全基準に適合する自転車も、そうでないものも混在する(大阪市内で)=前田尚紀撮影 川崎市で母子3人が乗った自転車が転倒し、5歳の女児がトラックにひかれて死亡した事故を機に、自転車の「3人乗り」の安全性に改めて関心が高まっている。 安全基準に適合した自転車に限り、6歳未満の幼児2人まで乗せることができるが、適合自転車は高価なこともあって一般の自転車に乗せる親も多く、人身事故も後を絶たない。幼子から目を離せない親にとって、3人乗りは危険と隣り合わせだ。 ◆転倒 川崎市の事故は、今月4日朝に起きた。5歳と1歳の娘2人を乗せた30歳代の母親運転の自転車が、踏切手前で転倒。後部座席の長女が、止まっていたトラックの前輪と後輪の間に投げ出され、発進したトラックの後輪にひかれた。 母親は次女を保育園に送る途中。自転車は3人乗り用の安全基準を満たしていたが、