2016年6月20日、スーパーコンピュータ(以下、スパコン)の上位500位までの性能を評価するプロジェクト「TOP500」は、中国の国産新型機「神威太湖之光」がトップになったと発表しました。 TOP500は1993年からランキングを年2回(6月及び11月)定期的に発表していますが、中国製がトップとなるのは、2013年6月から7回連続になります。ちなみに、1993年からの1位確保の累計回数は米国が26回、日本が13回、中国が8回となっており、いかにここ数年で中国が力を付けているかが読み取れます。 また、スパコンの心臓部であるMPU(超小型演算処理装置)も従来の米国製ではなく中国製であった点、及びTOP500のうち167台が中国製で米国の165台を上回っていたことも注目されます。背景としては、中国が国策として半導体を強化していることや、2014年にIBMのサーバ部門を中国のレノボが買収した