豪雨で大きな被害を受けた熊本県の球磨川流域では、過去も繰り返し、水害が発生してきました。今回被災した人の中には過去の水害の経験をもとに大丈夫だと考え、避難が遅れてしまったという人もいました。 渕上憲男さん(80)は、人吉市中心部で球磨川沿いの下青井町の住宅に妻の文子さん(73)と2人で住んでいます。 これまで、同じ場所で70年以上暮らしてきました。 周辺では水害がたびたび発生し、昭和40年に球磨川が氾濫した際には1階の天井付近まで浸水しましたが、その後は川に堤防ができたり、自宅を建て替えて床の高さを上げたりしたため、大きな被害を受けることはありませんでした。 渕上さんは記録的な豪雨があった今月4日の午前5時前、強い雨の音で目を覚ましました。 近くで様子をうかがったところ、球磨川の水位が見たこともないくらい上がっていたため、近所の人たちに避難を呼びかけながら、自分たちも避難所に向かうことにし
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