裏を返すと、社員テーブルに小川さんと長谷川さんのどちらか1人だけしか存在しなかった場合には、上のUPDATE文はエラーなく実行できます。したがって、このエラーは、テーブルの状態によって出たり出なかったりする幽霊のように厄介な存在です。ときどき、試験のときにデータのバリエーションが不足していてこのエラーを見過ごし、実運用に入ってから出現することがあるので注意が必要です。 対処法 この幽霊に対処する方法は、大きく2通りあります。 ① 情報の登録方法をINSERTに変えてしまう ② 小川さんと長谷川さんのうち、適当にどちらか1人だけを代表に選んで登録する どちらを取るのがよいのかは、その場その場の判断です。①INSERTを使った洗い替え方式は、論理的ですっきりしていますが、常に全行DELETE(またはTRUNCATE)して全行INSERTする必要があるので、更新コストが多くかかります。一方、②代