書籍『使ってはいけない言葉』(百万年書房)は、忌野清志郎(2009年、58才で死去)のデビュー50周年プロジェクトの一環として出版された名言集。「キヨシローの残した古びないメッセージを、著作、出演雑誌、出演番組、ファンクラブ会報、ライブMCなどから網羅的に収集し、未来の読者のために残すプロジェクト」(帯に記載された文面)というのが、この本の趣旨だ。 どのページを開いてもカッコいい言葉がそこにある 構成は、RCサクセションの“バンド本”『愛しあってるかい』(1981年)の企画・編集を手がけた山崎浩一。発行元の百万年書房の代表・北尾修一も雑誌編集者時代、清志郎と交流がある。つまり、清志郎に実際に接し、深い愛情を持っている人たちが作った本なので、「名言集なんてやめてくれ。清志郎はそんな本、望まないだろ」と反射的に思ってしまう面倒くさいオールド・ファンの私もしっかり楽しむことができた。 結局、信じ