しかし、就職のために激しい受験戦争が繰り広げられていた時代から、日本は超高齢化社会へ突入。本書が伝えるところによると、日本の総人口は2019年で1億2616万7000人(10月時点)と9年連続でマイナスとなり、2040年には1億1000万人程度に減少。その内訳を見ると、3人にひとり以上が65歳以上の老人で、働ける人(生産年齢人口)の数も減少が加速。2040年の日本は、慢性的な働き手不足になるといいます。 「少子化が進んだ今、若い人の人口が減り、売り手市場になった。学歴が持つパワーは、就職戦線でかつてほどはなくなってきている。これからはなおさらだろう。 2040年には、18歳の人口は今と比べて8割にまで縮む。そもそも、企業側の、学歴に基づいて大量採用して、そこから優秀なヤツが育てばいいという旧来型の採用モデルは現在でも破綻しつつある。学歴があればどうにかなる社会は、完全に過去のものになる」