いま、関西地方を中心に地震が頻発している。4月11日に開かれた気象庁・地震調査委員会の会見によると、3月に日本列島や周辺域で起きたM(マグニチュード)4以上の地震は195回。これは平常時の1ヵ月平均の倍以上となる。 専門家は、この状況に関して南海トラフの大規模地震が起こる前触れだと指摘。その理由は前編記事『南海トラフ「巨大地震」は必ずやってくる…いま、関西の地下で起きている「危ない異変」』で示した。 さらにその地震が引き金となり、西日本はおろか、関東、そして日本列島が「巨大連動災害」に見舞われるという、最悪のシナリオが、もうすでに始まっていると警笛を鳴らす。 168年間の沈黙 最悪なのは、近い将来に発生する南海トラフ地震が、その海溝内にあるすべての震源域を巻き込む「4連動地震」になる可能性があることだ。 京都大学名誉教授で火山や地震が専門の地球科学者・鎌田浩毅氏が指摘する。 「そもそも南海