金融資産を保有していない、「貯蓄ゼロ」世帯が増えているという。 日本銀行の金融広報中央委員会は、「家計の金融動向に関する世論調査 2016年」(6月17~7月26日に実施。2500の単身世帯と7808の2人以上世帯が対象、回答率44.8%)を11月4日に公表した。 それによると、2人以上世帯に「金融資産の有無」を聞いたところ、「金融資産を保有していない」と答えた世帯は30.9%だった。2015年と比べると横ばいだったものの、過去最高の2013年(31.0%)とほぼ同じ水準だった。 安倍政権による「アベノミクス」政策がはじまる前の2012年と比べると4.9%増。じつに3世帯に1世帯が「貯蓄ゼロ」ということになる。 金融資産を保有していない世帯を年齢別でみると、20歳代の世帯では45.3%を占め、ほぼ半分が「貯蓄ゼロ」。40歳代は35.0%と、3割を超えた。30歳代と50~70歳代でも、29%