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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (4)

  • 元祖スーパースプレッダー「腸チフスのメアリー」が残した教訓

    アイルランド出身の料理人メアリー・マローン。腸チフスが集団発生した際、初めて保菌者と特定された人物だ。メディアはマローンを「腸チフスのメアリー」と呼び、マローンの裁判と強制隔離は世間の注目を集めた。1909年ごろに公開されたこのイラストでは、マローンが頭蓋骨を割ってフライパンに入れている。(CHRONICLE, ALAMY) ジョージ・ソーパーはいわゆる探偵ではなかった。彼は土木技師だったが、公衆衛生の専門家のような存在になっていた。そのため1906年、米国ニューヨーク州ロングアイランドの家主が腸チフスの発生源の追跡に苦労していたとき、ソーパーに声がかかった。その夏、家主はある銀行家の家族と使用人にロングアイランドの家を貸していた。8月後半までに、この家に暮らす11人のうち6人が腸チフスに感染したのだ。 ソーパーは以前、ニューヨーク州の職員として感染症の調査を行っていた。「『エピデミック・

    元祖スーパースプレッダー「腸チフスのメアリー」が残した教訓
  • 【動画】幻のシャチは新種となるか、調査に成功

    世界屈指の荒れた海に、普通のシャチとはだいぶ違った幻のシャチがいる。「タイプD」と呼ばれるシャチだ。 このほど初めて、科学者たちが野生のタイプDに接触し、調査することに成功した。米海洋大気局(NOAA)の研究者ロバート・ピットマン氏は、このシャチは新種である可能性が「非常に高い」と言う。 科学者チームがこのシャチの群れに遭遇したのは2019年1月。場所は、南米の最南端にあたるチリのホーン岬から約100kmの、ピットマン氏いわく「世界で最悪」の荒れた海域だ。 タイプDのシャチの存在はこれまでも知られていた。ただし、1955年に大量座礁が一度あったほか、アマチュアによる写真や映像、漁師の証言などがあるだけで、鯨類の専門家が野生下の個体に遭遇したことはなかった。普通のシャチとは違い、タイプDのシャチは頭部が丸く、背びれは尖って幅が狭く、アイパッチと呼ばれる目の上の白い模様が非常に小さい。体長も数

    【動画】幻のシャチは新種となるか、調査に成功
  • 【動画】ゾウが死ぬとその巨体はどうなるのか

    ゾウが死んだ後に起こること:死骸がハイエナやハゲワシにべられてなくなるのも自然の営みの一つだ(一部、ショッキングな映像があります)。(解説は英語です) 70年生き、体重は7トンになることもあるアフリカゾウ。ゾウが死ぬと、仲間のゾウたちは集まってきて、数日から数週間、ときには数年間もその死を悼むことがあるという。(参考記事:「ゾウは取り乱した仲間を慰める」) ただし、ゾウにとっての死は、ほかの動物にとっては生存を意味する。ゾウが息絶えると、ハイエナやハゲワシといった腐肉動物たちが、その死骸を数日で骨だけにしてしまう。数百万カロリーを死骸から得る動物の中には、絶滅危惧種となっているものもいる。大きなゾウは死んでも、そこから別の生命に受け継がれていくのが自然の摂理だ。 ナショジオ ワイルドのテレビ番組「サファリライブ」(ワイルドアースメディア制作)の撮影クルーは最近、南アフリカで死んだゾウの

    【動画】ゾウが死ぬとその巨体はどうなるのか
  • 色鮮やかに光るサンゴを発見、深い海なのになぜ?

    紅海で見つかった、虹のように色鮮やかなサンゴの輝き。 紅海の比較的深い海中で、虹のように色とりどりの光を放つサンゴが見つかった。これまで見たことがない光景だと研究者らは感嘆している。 「これだけの水深で、こんなにも多様な色彩があることに当に驚きました」と、英サウサンプトン大学の海洋生物学者ヨルク・ヴィーデンマン氏は話す。 ヴィーデンマン氏がこれほど目を見張ったのは、同じ紅海のサンゴ礁でも、水深の浅いところでは緑色のサンゴしか見られないからだ。(関連写真:「アラビアの海を慈しむ」) 一般にサンゴが輝くのは、日光を遮る蛍光色素を持つためだ。太陽の強い光線を浴びると、人間と同じように、サンゴとその体内に共生する藻類の褐虫藻もダメージを受ける。 「浅い海は明るい日光に照らされるので肉眼では色素が見えにくいが、サンゴが大量の色素を作っていれば視認できる」と、サンゴに関する今回の研究を率いたヴィーデ

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