全国の拘置所に収容されている死刑確定者のうち約4割が、拘置所内の医療について不安や疑問を感じていることが、日本弁護士連合会が26日に公表したアンケート結果で明らかになった。 日弁連によると、アンケートは2009年12月〜10年2月、確定者ほぼ全員にあたる110人に発送。90人から回答があったという。このうち40人(約44%)が医療に不安や疑問を「感じたことがある」と答えた。自由記述では「医師の診察が受けられない」「問診だけで聴診器を使ってもらえない」などの回答があったという。 また「レーダー電波が体に設定」などという回答もあり、日弁連は「文面から明らかに精神疾患が疑われる者が複数いる」と指摘。刑事訴訟法が、心神喪失者の死刑執行は大臣の命令で停止できると定めていることから、「執行停止すべきかという点で問題だ」としている。 アンケートは、面会や手紙のやりとりなど所内の環境について質問した